キーパー技研、7月売上6.7%増、暑さ対策で洗車需要拡大

■直営137店舗で来店台数増も平均単価は11.7%減

 KeePer技研<6036>(東証プライム)は8月5日、2025年7月度の月次売上速報を発表した。全社売上は前年同月比6.7%増の20億8136万円となり、主力であるキーパーラボ運営事業は5.1%増の11億2122万円を記録した。新規出店は直営1店、FC2店で、全国の直営店舗は137店、全体では159店舗に達した。暑さ対策として、冷感インナーやインセンティブ支給、スタッフ増員などを実施した結果、来店台数は増加し、売上増に寄与した。一方で、平均単価は11.7%減の1万6036円と下落し、新車納車遅れによる高付加価値コーティング施工台数の減少も響いた。

 キーパー製品等関連事業では、売上が8.8%増の9億6014万円に達し、特に新車ディーラー向けが前年同月比20.9%増と大きく伸長した。トランプ関税の影響で一時的に車両供給が滞ったが、合意形成により今後は落ち着く見通しであり、販売の回復も期待されている。また、8月1日からメルセデス・ベンツ合同会社において「EXキーパー」および「マットテクスチャKeePer」の取り扱いが開始され、外車メーカーとしてはボルボに続く2社目の導入となった。

 海外事業では、2024年に開業したシンガポール店舗が2年目を迎え、リピーター増による成長が見込まれる。一方、車以外の分野における事業拡大は進捗が鈍く、体制の見直しが課題とされている。なお、全社としての人時生産性は前年を下回る6950円/時であったが、スタッフの疲労感はみられず、今後の新車市場回復による「反動増」が8月以降に期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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