Arent、建設現場支援ソフト「PROCOLLA」発表、生成AI活用のスマート工程ツール

■現場視点に立脚した設計とAI機能で直感的な操作性を実現

 Arent<5254>(東証グロース)は8月7日、生成AIを搭載したスマート工程ソフト「PROCOLLA(プロコラ)」を発表した。建設現場の工程管理に加え、安全・品質・コスト・出来高・環境(QCDSE)に関わる業務を支援するツールで、大手ゼネコンの大林組と共同開発し、現場の実務に即した機能を搭載した。販売と導入支援はオプライゾンが担当し、同製品はすでに一部の建築工事現場で試行運用が始まっている。

 同製品は、従来のExcelや紙ベースによる工程管理の課題に対応するもので、クラウドと生成AI、リアルタイム編集技術を活用し、現場・本社・協力会社間の情報共有と柔軟な対応を可能とする。特に、自然言語での操作指示や工程表の自動生成機能、同時編集、印刷最適化機能などを備え、直感的な操作と実用性を両立している点が特徴である。開発には大林組の現場フィードバックが活かされ、机上の理論にとどまらない設計となっている。

 4月から大林組の現場で導入が始まり、作業時間の約20%削減が見込まれるなど、プロジェクトマネージャーの負担軽減や若手技術者の育成、印刷業務の効率化にも効果が期待されている。製品名「PROCOLLA」には、工程(PROCESS)、専門性(PROFESSIONAL)、協働(COLLABORATION)の意が込められており、建設DX推進を担う実践的な現場支援ツールとして注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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