【株式市場】日経平均は897円高となり昨年7月の最高値を更新、米国が半導体の中国輸出を解禁など好感

◆日経平均は4万2718円17銭(897円69銭高)、TOPIXは3066.37ポイント(42.16ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は27億8177万株

 8月12日(火)後場の東京株式市場は、昼頃に米トランプ大統領がエヌビディアなどに高性能半導体の一部輸出を解禁と伝えられ、中国製品への関税の90日間猶予に続く好材料とされ、東京エレク<8035>(東証プライム)が中盤にかけて一段高など半導体関連株の上げが目立ち、米財務長官発言などを受けて三井住友FG<8316>(東証プライム)が一段高など銀行株や損保株も強い。日経平均は一段と強含んで14時前に1179円高(4万2999円)まで上げ、大引けにかけてはやや値を消したが大幅高のまま取引時間中と終値での最高値を更新した。24年7月以来。一方、TOPIXは最高値を連日更新した。

 後場は、前引けにかけてダレたゼンショーHD<7550>(東証プライム)が再び上げてストップ高となり、四半期決算が市場予想を上回ったとされて注目強まり、横浜ゴム<5101>(東証プライム)は14時の四半期決算発表を受けて急伸。ヨネックス<7906>(東証スタンダード)は朝から買い気配のまま大引けでストップ高となり第1四半期としての最高益決算を好感。AIメカテック<6227>(東証スタンダード)は6月決算が好感されて朝から買い気配のまま大引けでストップ高。メドレックス<4586>(東証グロース)は一段高となり申請中の新薬候補の審査完了メドが9月下旬とされ期待再燃。クオリプス<4894>(東証グロース)は大きく出直り、赤い液体の中で鼓動するiPS心筋細胞シートが同社幹部の澤阪大教授とともに11日のTV番組に登場したとされ注目再燃の様子。

 東証プライム市場の出来高概算は27億8177万株(前引けは13億8595万株)、売買代金は6兆8640億円(同3兆4765億円)。プライム上場1623銘柄のうち、値上がり銘柄数は964(前引けは1033)銘柄、値下がり銘柄数は600(同537)銘柄。

 東証33業種別指数は26業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、銀行、情報通信、証券商品先物、非鉄金属、輸送用機器、ゴム製品、サービス、卸売り、小売り、保険、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る