冨士ダイスの第1四半期は営業利益3.6倍、生産工程の自動化等による効率改善を推進、自社株買いも実施へ

(決算速報)

■貴金属フリーで省電力のグリーン水素発生装置向け触媒・電極を開発など事業領域も拡大

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)が8月12日午後に発表した2026年3月期・第1四半期(25年4~6月)連結決算は、超硬製金型類の車載用電池向け金型の販売や超硬素材の販売を中心に好調に推移するなどで、売上高が前年同期比3.4%増の41億25百万円となり、営業利益は3.6倍の1億75百万円へと急回復し、親会社株主に帰属する四半期純利益も同31.8%増の1億22百万円と大幅に回復した。

 「中期経営計画2026」の2年目として、基幹システムの刷新や生産工程の自動化等による効率改善を推進したほか、同社のコア技術である粉末冶金技術と超高圧合成技術を掛け合わせ、貴金属フリーで省電力のグリーン水素発生装置向け触媒・電極(PМE)を開発し、事業領域の拡大を図る第一歩を踏み出した。また、新規事業の確立として、超硬耐摩耗工具・金型のリサイクル事業をテスト運用ができる段階まで進めた。営業利益は、5月に開示した前回予想の第2四半期累計(25年4~9月・中間期)の予想額2億20百万円の80%近くを達成した。

 3月通期の連結業績予想は、5月に開示した業績予想に変更はないとし、売上高は176億70百万円(前期比6.5%増)、営業利益は6億円(同22.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億60百万円(同8.0%増)を継続した。

 また、自己株式の取得(自社株買い)は、40万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.0%)、または取得総額3億円を上限として、2025年8月18日から同年12月23日までの予定で行うとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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