トリドールホールディングス、1Q決算は増収増益で過去最高水準、国内堅調・海外は収益改善

(決算速報)

■丸亀製麺が業績牽引、新商品「シェイクぴっぴ」100万食突破

 トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は8月14日、2026年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比6.1%増の698億62百万円と、第1四半期として過去最高を更新した。主力の丸亀製麺セグメントと国内その他セグメントが好調で、既存店の堅調な推移と新規出店効果が寄与した。一方、海外事業セグメントは英国事業のフランチャイズ化や不採算店舗閉鎖の影響で減収となったが、アジア事業の好調や収益改善施策により増益を確保した。事業利益は同44.0%増の63億67百万円、営業利益は同128.9%増の80億52百万円、親会社株主に帰属する四半期利益は同190.3%増の43億93百万円と大幅な増益となった。

 丸亀製麺セグメントは、ブランド力向上と顧客体験価値の強化を目的に、だしのリニューアルや季節フェア商品の投入、トッピングの拡充などを実施した。特に新商品の「丸亀シェイクぴっぴ」は発売から20日間で100万食を超える販売を記録し話題を集めた。これらの施策により、売上収益は353億93百万円(同11.1%増)、事業利益は67億43百万円(同18.1%増)と、ともに過去最高を更新した。国内その他セグメントも、コナズ珈琲やずんどう屋をはじめ各業態で出店を進め、売上収益99億61百万円(同24.1%増)、事業利益11億34百万円(同10.7%増)と堅調だった。

 財務面では、総資産は3,218億67百万円と前期末比0.4%減、資本は976億40百万円と1.1%増加した。営業活動によるキャッシュ・フローは136億72百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは53億8百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは98億42百万円の支出となった。通期業績予想は据え置き、売上収益2,820億円(前期比5.1%増)、親会社株主に帰属する当期利益55億円(同193.5%増)を見込む。米国の関税措置による影響は現時点で軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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