髙島屋、8月売上高は1.1%増、国内需要が牽引、免税は9.8%減少

■国内顧客の来店増で食料品や夏物衣料が好調

 高島屋<8233>(東証プライム)は9月16日、2025年8月度の営業報告を発表した。全店合計の売上高は前年同月比1.1%増と堅調に推移した。店頭売上高は5.1%増と好調であり、免税売上高は9.8%減少した一方、免税を除いた店頭売上高は7.8%増となった。国内顧客の来店は新規催事の効果で増加し、食料品や夏物衣料・雑貨などが好調に推移した。インバウンド需要は化粧品や婦人服が伸びたが、高額品が振るわず全体として前年割れとなった。

 店舗別では京都店、泉北店、日本橋店、新宿店、横浜店など主要店でプラスを確保した一方、高崎店や法人事業は前年の大口案件反動で減少した。商品別では衣料品全体が5.1%増、食料品が7.8%増、化粧品や美術・宝飾品なども伸びを見せた。特にサービス関連は20%超の伸びを記録した。逆に家具や家電は減少が目立ち、家庭用品や身のまわり品は小幅な増加にとどまった。

 法人事業とクロスメディア事業は前年を下回ったが、ECや百貨店事業の伸長が全体を支えた。9月15日までの累計では、店頭売上高が前年同期比6.5%増、免税売上高が3.4%減、免税を除く店頭売上高は7.8%増で推移している。引き続き国内需要が収益を下支えする一方、インバウンド高額品の動向が課題として残る。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る