幸楽苑、6月度既存店売上9.6%増と堅調に推移、客数・単価ともにプラスを維持
- 2025/7/9 07:47
- IR企業情報

■「郡山ブラック」を再販売、3日間限定でワンコイン提供
幸楽苑ホールディングス<7554>(東証プライム)は7月8日、2026年3月期6月度の直営店売上速報を発表した。国内既存店の6月度売上高は前年同月比9.6%増、客数は8.6%増、客単価は0.9%増となり、堅調な推移が確認された。また、直営店全体でも売上高は4.0%増、客数は4.4%増と上昇を維持したが、店舗数は前年同月比で16店舗減の346店舗にとどまった。新メニューの再販売など、集客策も奏功している様子がうかがえる。
6月21日から3日間限定で、「郡山ブラック」および「郡山ブラック素らーめん餃子セット」を全国の幸楽苑店舗で再販売した。同商品は福島県郡山市のご当地らーめんで、黒いスープが特徴。ワンコイン(各500円・税込)での提供が話題を呼び、日頃の感謝を込めた販促施策として展開された。郷土色と価格訴求を組み合わせた戦略により、集客強化を図ったとみられる。
加えて、海外展開にも進展があった。フランチャイジーであるタイ王国の「プレジデント幸楽苑社」が6月6日、タイ・バンコクの商業施設「PARC BANGNA」内にタイ国内8号店を開業した。11時から22時まで年中無休で営業しており、海外ブランド力の拡大と現地需要の取り込みを目指す。海外事業の動向も今後の成長要素として注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)