エス・サイエンス、暗号資産取引所大手BTCCと業務提携、Web3事業強化へ

ビジネス 万年筆 メモ

■910万人利用の世界大手取引所と協力、暗号資産交換業進出を視野に

 エス・サイエンス<5721>(東証スタンダード)は9月19日、暗号資産取引所大手のBTCC Lithuania Limited,UAB(BTCC社)との間で暗号資産事業に係る業務提携契約を締結したと発表した。エス・サイエンスは非鉄金属事業に加え、暗号資産・Web3領域を今後の主力事業と位置づけており、今回の提携により日本市場での暗号資産取引サービス展開を加速させる方針である。BTCC社は2011年設立以来、セキュリティ事故ゼロを維持する世界有数の取引所で、現在169カ国で910万人超のユーザーを有し、直近四半期の総取引高は9570億ドルに達するなど高い信頼性と実績を持つ。

 提携の内容は、日本市場におけるユーザー動向や規制環境に関する共同調査、マーケティングや広報活動での連携、さらにエス・サイエンスによる暗号資産交換業進出をBTCC社が技術・運営面で支援することなどが含まれる。また、将来的な新規取引商品の共同開発や、企業財務における暗号資産活用を視野に入れたトレジャリーアドバイザリー業務でも協力する。エス・サイエンスはこれにより、日本市場に適応した暗号資産サービスの提供とともに、利用者に対する新たな付加価値の創出を目指す。

 BTCC社は370超の先物ペアと300超の現物ペアを提供し、主要銘柄で最大500倍のレバレッジ取引に対応するなど多様な取引環境を有する。さらに、月次での準備金証明(PoR)を100%超で維持し、リスク準備金1680万ドルを確保するなど、透明性と信頼性において業界でも高水準を実現している。今回の提携は、エス・サイエンスにとって暗号資産分野での事業基盤を強化するものであり、中長期的には業績および企業価値向上につながると見込まれるが、2026年3月期業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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