KLab、BLOCKSMITHとGPUサーバー販売とクラウド運用受託事業を開始

■サーバー販売と運用委託を組み合わせた新モデルで安定収益を実現

 KLab<3656>(東証プライム)は9月24日、関連会社BLOCKSMITH&Co.と共同でGPUサーバーの販売および運用受託によるGPUクラウド事業を開始すると発表した。両社は販売したサーバーをクラウドとして貸し出す仕組みを導入し、購入者はサーバー運用や営業活動をKLabに委託できる。これにより専門知識を持たない中小企業や個人事業主も容易に参入可能となり、安定収益を得られる仕組みを整備した。

 提供されるGPUサーバーは中小企業庁の「中小企業経営強化税制」の対象設備に該当し、条件を満たせば初年度に全額一括償却が可能である。通常の減価償却では数年にわたり費用を計上するが、この制度を活用すれば購入年度に全額を損金算入でき、節税効果が期待される。過去に同制度を利用した太陽光発電設備の普及と同様に、AI時代におけるGPUサーバーの普及を後押しする仕組みと位置付けている。

 またKLabにとっても、サーバー販売収益を得ながら自己資金を用いずにクラウド事業を拡大できる点が大きな利点となる。データセンター向けGPUサーバー市場は2022年の45億円から2028年には725億円に拡大すると予測されており、両社は急成長する市場での収益機会を確保する考えである。代表取締役社長の真田哲弥は、本事業が投資者、利用企業、両社の三者に利益をもたらす「Win-Win-Win」のモデルであると強調した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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