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日本通信、FPoS活用のNFCタッチ決済を実証、高額取引でも実用性を確認
- 2025/9/25 08:05
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■地域電子通貨「めぶくPay」を活用、少額から高額まで円滑決済を確認
日本通信<9424>(東証プライム)は9月24日、FPoSを活用したNFCタッチ決済の実証実験を群馬県前橋市の「JINS PARK前橋」内店舗で実施したと発表した。実験では、地域電子通貨「めぶくPay」のQRコード決済をNFCタッチ決済に置き換え、商品購入を通じて処理速度や安全性を検証した。従来のNFC決済には高額取引の上限制約や端末導入コストの課題があったが、同社はFPoSの技術を応用することで、確実な本人認証と真正性の担保を実現し、高額決済にも対応可能な仕組みを構築した。
FPoSは、スマートフォンにマイナンバーカードを活用した認証機能を搭載し、公的個人認証サービスや電子認証局の電子証明書を用いて秘密鍵を生成する技術である。これにより利用者本人確認と意思の改ざん防止を担保する。実証実験では、JINS、エブリパン、めぶくグラウンド、フェリカネットワークスが協力し、少額から高額までの決済処理を実施した結果、いずれも実用に耐える速度であることが確認された。特に高額決済においても処理遅延は顕著でなく、商用化への道筋が見えたとされた。
ジンズホールディングス<3046>(東証プライム)の松田真一郎常務執行役員は、スマートフォンのみでの小規模店舗対応やPOSシステム最小改修による大規模店舗対応を評価し、顧客体験と地域経済への貢献に期待を示した。日本通信は今後、POSレジのNFC端末との連携検証を進め、商用化に向けたFPoSライブラリへのNFC機能実装を目指す。創業以来、MVNO事業や認証技術を強みに成長してきた同社は、「安全・安心にビットを運ぶ」を使命に、デジタル社会の持続的発展と企業価値向上を追求していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)