
■ポテトチップスとフルグラを中心に25品目を改定、新商品も投入
カルビー<2229>(東証プライム)は9月25日、原材料価格の高騰を受け、2026年2月2日納品分から順次、一部商品の価格改定および内容量変更を実施すると発表した。対象となるのは「ポテトチップス」や「フルグラ」を中心とする商品群であり、消費者の生活に密接する定番品が含まれている。想定される価格改定率は8~15%程度とされ、実際の店頭価格はオープン価格のため小売事業者の設定に委ねられる。同社は安全・安心で満足度の高い商品の提供を継続し、理解を求めている。
■値上げは8~15%想定、対象はポテトチップス6品とシリアル4品
価格改定の対象はポテトチップス6品とシリアル4品の合計10品である。全国展開される「ポテトチップスうすしお味」や「フルグラ」などに加え、地域限定の「関西だししょうゆ」や「九州しょうゆ」なども含まれる。シリアルでは「フルグラ糖質オフ」「フルグラチョコバナナ味」など人気シリーズが対象となり、定番商品の幅広い見直しが示されている。
■内容量減は13品に及び、BIGBAGシリーズを中心に実施
一方で、価格据え置きのまま内容量を減らす商品もある。対象はポテトチップス9品とシリアル4品で、BIGBAGシリーズを中心に10グラム前後の減量が行われる。例えばポテトチップス「うすしお味BIGBAG」は160グラムから150グラムに、「コンソメパンチBIGBAG」も同様に10グラム減量される。シリアルでは「フルグラ380グラム」が330グラムに減るなど、容量調整による対応が進められる。
■新規格品2品を追加し、供給体制維持と品質重視の姿勢を示す
さらに新商品として、ポテトチップス「コンソメWパンチ140グラムBIGBAG」やシリアル「マイグラ670グラム」が新規格品として発売される予定である。同社は値上げと減量に加え、新商品の投入でラインアップを拡充し、消費者への選択肢を広げる方針を示した。今回の改定は計25品目に及び、持続可能な供給体制を維持する取り組みの一環として位置付けられている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)