クリナップ、26年3月期中間期利益予想を大幅に上方修正、通期利益も上振れ期待
- 2025/11/4 08:02
 - 決算発表記事情報
 

(業績予想修正速報)
 クリナップ<7955>(東証プライム)は10月31日に26年3月期第2四半期累計(以下、中間期)利益予想の上方修正を発表した。売上高は計画を下回るが、利益面は販売価格改定効果や原価低減効果が寄与して大幅に上振れた。通期利益予想は下期の粗利率低下などを想定して据え置いたが、中間期の大幅な上振れを勘案すれば、通期利益予想にも上振れ期待が高まる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■26年3月期中間期利益予想を上方修正、通期利益も上振れ期待
26年3月期中間期の連結業績予想は、売上高が前年同期比2.9%増の654億円、営業利益が3.6倍の13億50百万円、経常利益が2.7倍の16億60百万円、親会社株主帰属中間純利益が3.9倍の10億円とした。
前回予想(25年5月8日付の期初公表値)に対して、売上高を16億円下方修正したが、営業利益を9億50百万円、経常利益を10億10百万円、親会社株主帰属中間純利益を6億50百万円それぞれ上方修正した。新設住宅着工戸数が低水準に推移した影響で売上高は計画を下回るが、利益面は販売価格改定効果の顕在化、原価低減効果、販管費抑制効果が寄与して大幅に上振れた。
通期連結業績予想については、前回予想(25年5月8日付の期初公表値)に対して売上高を35億円下方修正したが、各利益は据え置いて、売上高が前期比3.5%増の1345億円、営業利益が20.7%増の25億円、経常利益が14.5%増の30億円、親会社株主帰属当期純利益が7.6%増の18億50百万円とした。配当予想も据え置いて前期と同額の31円(第2四半期末13円、期末18円)としている。予想配当性向は60.4%となる。
売上高については、新設住宅着工戸数の減少が想定以上に長引いているため、前回予想を下回る見込みだ。利益については下期の売上減少、粗利率低下、人件費の増加などを想定して据え置いた。ただし、中間期の大幅な上振れを勘案すれば、通期利益予想にも上振れ期待が高まる。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。
■株価は年初来高値圏
株価は年初来高値圏で堅調に推移している。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。10月31日の終値は761円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS51円30銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1583円18銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約285億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















