インタースペース、経常利益を33%上方修正、主力事業と課金サービスが想定超

■パフォーマンスマーケティング事業が底堅く推移、メディア事業も想定超

 インタースペース<2122>(東証スタンダード)は11月10日、2025年9月期通期連結業績予想を上方修正した。主力のパフォーマンスマーケティング事業が想定を上回る堅調な推移を見せ、メディア事業で新たに導入した課金サービスが計画を超える進捗を示したことが主因である。海外子会社清算に伴う特別損失を計上する一方、税効果会計の適用によって法人税等が減少し、最終利益は予想を上回る見込みとなった。

 修正後の売上高は88億4600万円(前回予想比0.5%増)、営業利益は3億7100万円(同23.7%増)、経常利益は4億9000万円(同33.0%増)とし、親会社株主に帰属する当期純利益は2億6000万円(同86%増)に上方修正した。1株当たり当期純利益は32円82銭となる見通しで、前回の19円12銭から大きく伸びる。前期実績に比べても収益の改善が見込まれており、主要事業の収益構造が底堅さを示した形だ。

 また、同社は連結子会社である「INTERSPACE DIGITAL MALAYSIA SDN.BHD.」の解散および清算手続きと、「INTERSPACE DIGITAL SINGAPORE PTE.LTD.」の事業休止を進めており、これに関連して関係会社整理損失引当金繰入額37百万円を特別損失として計上した。海外拠点整理による一時的な損失を吸収しつつ、国内外の事業効率化と収益力強化を進めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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