メックがストップ高買い気配、生成AI関連好調で2桁増益、通期利益・配当を上方修正

■高収益製品伸長と補助金収入が寄与

 メック<4971>(東証プライム)は11月11日、2025年12月期第3四半期(1~9月)決算を発表した。売上高は前年同期比9.5%増の149億8800万円、営業利益は16.4%増の42億4700万円、純利益は26.7%増の33億2900万円と大幅な増益を確保した。生成AI関連を中心とする先端半導体パッケージ基板向け薬品の需要が堅調で、高収益製品の販売増が利益を押し上げた。特別利益として経済産業省の「中堅・中小企業賃上げ支援補助金」収入を計上したことも寄与し、海外売上比率は65.0%と前年同期比3.8ポイント上昇した。

 同日、通期業績予想を上方修正し、売上高を2000億円から2030億円、営業利益を50億円から55億円、最終利益を36億円から43億円に引き上げた。これに伴い年間配当予想を85円(期末60円、前期45円)に増額。配当方針も「連結配当性向35%以上かつ株主資本配当率4%以上」へと引き上げた。さらに株主優待制度を改定し、1年以上保有の株主にQUOカード1000円分、3年以上で2000円分を贈呈する長期優遇制度を導入した。

■業績上方修正と増配を好感しストップ高買い気配

 株価は5310円まで急伸しストップ高買い気配となっている。前日の第3四半期決算で、生成AI関連を中心に高収益製品の需要が拡大し、通期最終利益を36億円から43億円へ上方修正。年間配当も45円から85円へ大幅増額した。さらに長期保有株主への優遇を導入するなど還元強化を打ち出し、投資家心理が好転。PER23.9倍ながら業績拡大期待が買いを呼び、年初来高値を更新への動きとなっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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