【株式市場】日経平均84円高の5万927円と小幅反発、TOPIXは最高値更新

■ソフトバンクGの下落も相場全体は堅調、好業績銘柄に資金流入

 11月12日、日経平均株価の前引けは84円36銭高の5万0927円29銭と反発した。東証株価指数(TOPIX)は33.93ポイント高の3355.51となり、取引時間中の最高値を更新した。前日に決算を発表したソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)の下落が上値を抑えたものの、銀行、医薬品、非鉄金属など幅広い業種に買いが入り、相場全体は底堅さを保った。前場のプライム市場の売買代金は3兆4385億円、出来高は14億5964万株と商いは活発だった。

 業種別では33業種のうち29業種が上昇。銀行業、医薬品、非鉄金属が上昇率上位を占めた一方、金属製品、情報・通信業、ゴム製品は下落した。為替市場では1ドル=154円30銭台と円安方向にあり、金融株を中心に買いが先行した。日経平均は朝方買い優勢で始まった後、戻り売りに押される場面もあったが、値上がり銘柄はプライム市場全体の約84%を占めた。

 個別では、三井金属<5706>(東証プライム)が20%超の上昇で値上がり率首位となった。非鉄金属市況の上昇を背景に買いが集まり、投資資金を呼び込んだ。オプトラン<6235>(東証プライム)やアジアパイルホールディングス<5288>(東証プライム)なども上位に並び、業績改善への期待が買いを支えた。一方、半導体関連は調整売りに押され、SUMCO<3436>(東証プライム)、KOKUSAIエレクトリック<6525>(東証プライム)、日本マイクロニクス<6871>(東証プライム)が軒並み2桁下落。市場では好業績銘柄への選別買いが進む一方で、ハイテク株には利益確定売りが出るなど、物色の二極化が鮮明となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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