【株式市場】日経平均218円高の5万1281円と続伸、TOPIXは連日で最高値更新

■米政府閉鎖終結でリスク許容度が改善、東証プライムは売買代金6兆円超

 11月13日、日経平均株価の大引けは218円52銭高の5万1281円83銭となり続伸した。TOPIXは22.39ポイント高の3381.72ポイントと4日続伸し、終値ベースで連日の史上最高値を更新した。米政府機関の閉鎖終結が決まり、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことが投資家心理を下支えした。ドル・円相場が一時1ドル=155円台まで円安に振れ、輸出関連株を中心に買いが入ったことも相場全体を支えた。

 東証プライム市場の売買高は24億6649万株、売買代金は6兆2524億円と活況が続いた。値上がりは952銘柄、値下がりは604銘柄、変わらずは56銘柄。東証33業種のうち25業種が上昇し、非鉄金属、電気・ガス、証券・商品先物などがしっかりした。一方、精密機器や情報・通信、金属製品などは軟調だった。朝方は売りが先行したが、押し目買いを背景に切り返し、日経平均は一時270円超上昇する場面もみられた。

 物色の中心は相対的に出遅れ感のある好業績銘柄で、エムスリー<2413>(東証プライム)、スター精密<7718>(東証プライム)、デクセリアルズ<4980>(東証プライム)などが大幅高となった。ストップ高銘柄は20銘柄に達し、ソラコム<147A>(東証グロース)、サンユー建設<1841>(東証スタンダード)、豆蔵<202A>(東証グロース)、SWCC<5805>(東証プライム)などが上位に並んだ。

 一方、ニッパツ<5991>(東証プライム)、ぴあ<4337>(東証プライム)、LIFULL<2120>(東証プライム)などは値下がり率上位となった。

 出来高ランキングでは、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)が3億4944万株で首位、NTT<9432>(東証プライム)、東京電力ホールディングス(<9501>(東証プライム)などが続いた。米国要因と為替動向による追い風が相場全体を押し上げ、主要株価指数は高値圏を維持した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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