東武鉄道と日立、「SAKULaLa」を鉄道・決済・入退管理へ拡大、改札メーカー各社と連携

■複数生体認証で移動・決済・入退室を一体化、利用シーンを大幅拡張

 東武鉄道<9001>(東証プライム)と日立製作所<6501>(東証プライム)は11月13日、両社が共同で提供する生体認証サービス「SAKULaLa」を鉄道改札、店舗決済、入退管理などへ拡大すると発表した。従来の指静脈認証に顔認証を追加し、複数の生体認証を同一プラットフォームで運用する国内初の仕組みを構築したことが特徴であり、誰もが手ぶらで移動・決済・入退室できる日常利用シーンの拡大をめざす。両社は労働力不足やデジタル格差、なりすましの増加といった社会課題を背景に、認証手段の高度化と利便性向上を進めてきた。今回の拡張により、企業・自治体とのサービス連携を加速し、新たな価値創出に取り組むとしている。

 第2段階として、同日13時より東武宇都宮線12駅で顔認証改札の運用を開始した。定期券利用者は、交通系ICカード番号と顔情報を登録することで、タブレット端末による認証で改札を通過できる。今後はオムロンソーシアルソリューションズ、日本信号、東芝、パナソニック コネクトなど改札機メーカーと連携し、2026年春以降、カメラ内蔵型自動改札機の設置を進める。さらに、国内設置数約50%を占める決済端末「JET―Sシリーズ」との連携により、2026年度から顔認証決済を順次導入するほか、JCBと加盟店拡大で協力し、キャッシュレス普及を強化する。

 加えて、2026年度にはオフィスやスポーツクラブでの入退管理にも活用し、鉄道から店舗、施設利用まで一貫した手ぶら体験を提供する予定である。顔情報登録はスマートフォンで完結し、本人確認や決済、ポイント付与、ホテルチェックインなどをワンストップで実現するデジタルアイデンティティ基盤として展開する。SAKULaLaは既に1万人超が登録しており、日立の公開型生体認証基盤(PBI)と融合した高いセキュリティを特徴とする。両社はAI活用によるサービス連携の高度化を進め、安心・安全で快適な手ぶら社会の実現を支える考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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