GMOインターネット、「GMO GPUクラウド」がSakana AIの次世代AI開発基盤に採用

■大規模分散学習に最適化した環境が評価、研究効率を大幅向上

 GMOインターネット<4784>(東証プライム)は11月13日、同社の生成AI向け高性能GPUクラウドサービス「GMO GPUクラウド」が、国内最速でユニコーン企業となったSakana AIの次世代AI開発基盤として採用されたと発表した。Sakana AIは、生物進化に着想した「進化的モデルマージ」やAIによる研究プロセス自動化システム「AIサイエンティスト」など世界的に注目される技術を開発しており、日本語モデルや画像生成AIなど多様な研究領域を手がけている。今回の採用は、同社の大規模分散学習に適した通信・ストレージ・ソフトウェアスタックの完成度や、即時利用可能な環境構築性能が高く評価されたことが背景にある。

 GMO GPUクラウドは「NVIDIA H200」や高速ネットワーク「NVIDIA Spectrum‐X」などを搭載し、マルチノード構成において国内商用クラウド最速の性能を持つ。世界スーパーコンピュータランキング「TOP500」でも世界37位・国内6位にランクインするなど、研究用途に必要な計算性能・安定性を兼ね備える。加えて、GPU稼働状況を可視化するGrafanaダッシュボードや迅速な技術サポート体制が研究効率を高め、Sakana AIは「構築作業に時間を割くことなく研究に集中できる」と評価している。

 GMOインターネットは、2025年内にNVIDIAの次世代「B300」搭載クラウドの提供も予定し、生成AI分野に取り組む企業や研究機関に最適化された計算基盤を継続的に提供する方針である。医療・製造・農業・エネルギーなど多様な産業に広がるAI活用の基盤として、国内AI産業の国際競争力向上と社会課題解決への寄与を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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