テラスカイの佐藤秀哉社長が新会社BeeXの設立の背景について語る

■IT産業全体の中で、クラウドビジネスの比率が年々高まっていることが重要なポイント

 テラスカイ<3915>(東マ)は15日、新会社BeeXの設立を発表した。同日、本社で記者会見が行われ、その席上、代表取締役社長佐藤秀哉氏が新会社の設立の背景について語った。

 クラウド市場は、国内外で年率30%以上の成長をしており、今後も高い成長が継続すると予測されています。IT産業全体の中で、クラウドビジネスの比率が年々高まっていることが重要なポイントと思っています。

 では、どのようなエリアでクラウドが活用されているのでしょうか。クラウドの関連業務につきましては、2013年位に市場が立ち上がってきたと認識しています。そして2016年になり、いよいよ基幹業務もクラウドで行うというほどになってきて、最終的にクラウドには乗ってこないのではないかといわれてきたSAPも、いよいよクラウドに乗ってくる時代になりました。

 現在、SAPを採用している国内企業は、約2000社あるといわれています。そのうちの約半分が、2020年までに、基盤刷新を行われるであろうと私共は予測しています。その中の半分である約500社が、いわゆるパブリッククラウド基盤へ移行するのではないかと思っています。代表的なものとしてはAWSだったり、SAP社自身がやっているHECだったり、Azureなどへ移行されるでしょう。このようなところが主戦場となって、SAPがクラウド上で動く時代が来ると見ています。

 私共は10年間クラウドの仕事をしてきましたが、どのようにしてSAPに参入するのがテラスカイらしいのか、これまでずっと考えてきました。SAPを導入したり、カスタマイズしたりする会社は既に沢山ありますので、同じ分野に参入してもあまり意味はありません。私共はセールスフォースをメインに業務を行っていますけれども、SAPを使っておられるお客様も非常に多く、そのようなお客様からクラウド化を考えたいという声が聞こえてきております。そこで、SAP基盤のクラウド化、ハイブリッドクラウド化、運用の自動化をグループ企業のサーバーワークスやスカイ365と共に機動的に進めていく新会社として、BeeXを立ち上げました。

 とBeeXという新会社を設立するまでの背景を説明した。

 初年度の売上目標は、1億50百万円である。しかし、基幹系を行うことで、コンサル、開発、運用のほかに、周辺のアプリケーションを手掛けることになることから、事業領域は広く、テラスカイグループの業績に大きく貢献するものと期待されている。

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