【材料でみる株価】生化学が腰椎間板ヘルニア治療剤で世界規模の企業と販売契約合意、今上期中に正式契約

■一時金500万ドルが業績寄与、一大市場のアメリカでの期待大きい

 生化学工業<4548>(東1・100株)は、腰椎間板ヘルニア治療剤(注射薬)の海外におけるライセンス契約を世界規模のフェリング社と基本合意書で締結した。今期上半期中の正式契約を予定、その時点で契約一時金約500万米ドルを受け取り、その後、開発や販売等の進捗に応じて複数年にわたりマイルストーン型のリヤリティを受け取る。

 腰椎間板ヘルニアは、椎間板の中心部にある髄核や外側の繊維輪の一部が突出することで神経を圧迫し痛みやしびれを引き起こす疾患。働きすぎの若い人やスポーツ選手などに多いとされ、「日本では年間110万人、アメリカでは日本の3倍の300万人の患者数と推測される」(中堅証券アナリスト)。同社は、同治療剤SI―6603(一般名コンドリアーゼ)を日本及び、米国、欧州で開発を進めており、米国では第Ⅲ相臨床試験段階にある。治療剤を椎間板に注射で直接投与することでしびれを引き起こす成分を分解し神経への圧迫を軽減させる。

 今回、日本を除く海外での独占的販売で提携合意したのはスイスに本社を置く、フェリング・ファーマシューティカルズ社で世界60カ所に事業所を有し世界110カ国で製品を販売している。日本国内では2012年12月に同製品について科研製薬との間で独占販売契約を結んでいる。「腰椎間板の1回の手術治療費は30~40万円とみられることからみて本製品は注射1本10万円ていどが推測される」(同)という。

 株価は2015年2月の2396円から全般相場の下げもあって今年2月の1166円まで約51%下げた。4月に26週線に接近の1412円まで戻し、足元では2月安値に対するダブル底形成の展開。今期減益見通しで大きい上値は難しいだろうが、予想配当年26円、同EPS44.8円、1株純資産1229円の内容に今回の材料を加えればダブル底形成の1250円前後は中期好買い場といえる。

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