【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】高齢運転者の対策が強化

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 最近、高齢者の「1日中記憶がなく運転していた?」「高速道路を逆行」など、驚愕する報道が多くあります。高齢運転者は交通事故発生率が若者に次いで高く、スイス・ポルトガルなどでは70歳を超える運転免許保有者は2年ごとの医学的評価を義務付けています。日本では有効期間の短縮はありませんが、70歳以上の人は運転免許更新時に高齢者講習を受ける必要があります。

 この2月12日には改正道路交通法が施行され、リスクの高い高齢運転者への対策が強化されます。75歳以上の方での信号無視、通行区分違反や一時不停止などの違反行為では、その都度「臨時認知機能検査」を受ける必要があります。認知機能低下が危惧されたなら、個別指導と実車指導の「臨時高齢者講習」を受講しなければなりません。認知症専門医が少ない現状では、この検査・診断に大幅な時間がかかり臨床現場が大変混雑することが危惧されています。

 欧米では、認知症患者の運転危険度を見るのに臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating; CDR)を推奨しています。CDR2およびCDR3は即運転中止、CDR1は運転中止を勧告しています。簡易法にてぜひ自己診断を試みてください。記憶力、見当識障害、判断力と問題解決力、地域社会活動、家庭と趣味、介護状況の6項目で判断します。基本的には記憶力で判断します。

 【記憶力】0点:記憶障害はないが、時に軽度の物忘れあり。0.5点:常に軽度の物忘れをし、出来事を部分的に思い出す「良性」の物忘れ。1点:中等度記憶障害、特に最近の出来事を忘れ日常生活に支障をきたす。2点:重度の記憶障害、十分に学習したことのみ保持し、新しいことは直ぐに忘れる。3点:重度記憶障害で、断片的な記憶のみ残存している。

 従来の認知症診断に類似していますが、来月号で詳細を説明します。認知症を周囲から少しでも疑われる方は、自ら申請して運転免許の取り消し(自主返納)を行うのが良いと考えます。しかし、私の故郷でも車がないと生活が出来ませんので、周囲のサポートが不可欠です。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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