寿スピリッツ:藍のポリフェノール、炎症抑制効果を発見

■研究成果、生化学分野の学術誌に掲載

 寿スピリッツ<2222>(東1)傘下の寿製菓株式会社(鳥取県米子市 代表取締役社長 城内正行氏)は、2013年から島根大学生物資源科学部の横田一成教授とタデアイ(藍)の機能性について共同研究を行っているが、このたび藍の抗炎症作用について生化学誌Applied Biochemistry and Biotechnologyで発表した。

 寿製菓株式会社は、藍を健康食品原料として販売することを目的に研究を行いっており、藍の安全性については、急性毒性試験、農薬分析、重金属・ヒ素分析、復帰突然変異試験(Ames試験)、皮膚一次刺激性試験、皮膚感作性試験などにより確認し、既に、「藍水抽出液粉末」を販売している。
 また、寿スピリッツ傘下の純藍株式会社(東京都港区 代表取締役社長 河越誠剛氏)では寿製菓株式会社が藍から新規に発見した3種類のポリフェノールを『純藍ポリフェノール』と名付け、「濃い藍の青汁」「純藍茶」「うる藍バリア」「藍の快調サポート」等を販売している。

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■今後は、生体内の炎症への効果究明に取り組む

 今回の研究成果について、「藍に由来する3,5,4’-トリヒドロキシ-6,7-メチレンジオキシフラボン(TMF)をアグリコンとするフラボノール配糖体が生体内で加水分解され、抗炎症作用をもつTMFに変換されることを解明することができた」と話し、同社では「今後、生体内における炎症への効果について、島根大学生物資源科学部と研究を進め、藍の機能性をさらに明らかにしていく予定である」とコメントしている。
 今回の研究成果は、生化学分野の学術誌であるApplied Biochemistry and Biotechnologyに掲載予定であり、オンライン版は7月18日より
https://link.springer.com/article/10.1007/s12010-017-2555-8
で公開。

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