【注目銘柄】ルネサスイーストンは年初来高値更新の展開、18年3月期2Q累計と通期予想を増額修正、通期は再増額の可能性

注目銘柄

 ルネサスイーストン<9995>(東1)に注目したい。ルネサス製品を主力とする半導体商社である。18年3月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を増額修正した。半導体の需要が高水準であり、通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して14年高値を目指す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計と通期予想を増額修正、通期は再増額の可能性

 9月13日に18年3月期第2四半期累計(4~9月)と通期の連結業績予想を増額修正した。産業分野・自動車分野向けの販売が堅調に推移して売上総利益が想定を上回り、コスト面では働き方改革の実施などで経費が想定を下回る見込みだ。

 第2四半期累計の予想は、売上高を2億円増額して前年同期比7.9%増の402億円、営業利益を2億95百万円増額して2.1倍の9億20百万円、経常利益を3億30百万円増額して2.2倍の9億80百万円、純利益を2億40百万円増額して2.6倍の6億90百万円とした。

 通期の予想は売上高を2億円増額して17年3月期比3.4%増の802億円、営業利益を2億95百万円増額して35.7%増の15億85百万円、経常利益を3億15百万円増額して34.4%増の16億65百万円、純利益を2億30百万円増額して39.6%増の11億60百万円とした。下期の予想はほぼ据え置いた形だ。

 第1四半期(4~6月)連結業績は売上高が前年同期比9.4%増収、営業利益が5.1倍増益、経常利益が5.6倍増益、純利益が12倍増益だった。そして修正後の通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.8%、営業利益33.4%、経常利益36.0%、純利益36.8%と高水準である。半導体の需要が高水準であり、通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は年初来高値更新の展開、好業績評価して14年9月高値目指す

 株価は急伸して年初来高値更新の展開となり、9月19日には683円まで上伸した。週足チャートで見ると600円近辺でのモミ合いから上放れの形となった。そして13週移動平均線と26週移動平均線が上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して14年9月高値939円を目指す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る