イワキが「ペプチド化粧品開発プロジェクト」を立ち上げ「クリーン」と「サイエンス」の共存した化粧品に取り組む

8095 イワキ<8095>(東1)

■独自の疎水性タグによるペプチド合成技術を起点に始動

 イワキ<8095>(東1)は5月24日、続伸基調となり、703円(15円高)まで上げた後も堅調でジワリと出直る相場になっている。21日、「ペプチド化粧品開発プロジェクト」の立ち上げを発表し、「独自の疎水性タグによるペプチド合成技術を起点に始動」などとし、注目を集めている。

■身体や環境に有害なものは含まず科学的根拠のある有効成分で

 中長期ビジョン「ASTENA2030『Diversify for Tomorrow.』」の基本戦略の一つである「ソーシャルインパクト戦略」への取り組みの一環として、この度、イワキグループでは、「自分の肌に自信をつけ、全ての人の社会進出を後押ししクリーンとサイエンスが共存した化粧品(Clean Beauty & Cosmeceuticals)開発」のプロジェクトをスタートすることとした。

 「Clean Beauty」は、身体や環境に有害なものは含まない化粧品と定義づけ、「Cosmeceuticals」は、科学的根拠のある有効成分を含む化粧品とする。

 具体的には、人と環境にやさしいCMR(Carcinogenicity, Mutagenicity, Reproduction toxicity)freeのペプチド合成技術(MH法:独自の疎水性タグを用いるペプチドの液相合成法)を保有するJITSUBO株式会社が同社グループ入りしたことを起点とし、「ペプチドの効果を活かした、いつでもハリ・ツヤのある肌でいられる化粧品」をコンセプトとした、日本国内の技術・天然成分を取り入れた化粧品、誰もが安心して使える肌にやさしい化粧品、イノベーションによる環境にやさしく効果のある化粧品、「4R」(Reduce・Reuse・Recycle・RefuseもしくはReplace)に配慮した化粧品の事業化に取り組んでいく。

 また、単なる製品開発に留まることなく、SDGsも強く意識・配慮したものとしたい方針。まずは2021年6月1日、同社グループのアステナホールディングス株式会社内に「新規事業推進室」を設置、インキュベーションを推進し、ジェンダーの平等、ディーセントワーク、環境保全等に対してチャレンジしていく。

 なお、事業化にあたっては、前述のJITSUBO社だけでなく、グループシナジーを十二分に発揮したいと考え、環境にやさしい有効成分の製造販売はスペラファーマ株式会社、スペラネクサス株式会社及びJITSUBO社、有効成分を含んだ美容皮膚医療化粧品の製造・販売は岩城製薬株式会社、有効成分の販売、一般化粧品の販売(企画・ダイレクトマーケティング含む)はイワキ株式会社、アプロス株式会社及びマルマンH&B株式会社、とする計画だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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