加賀電子がAIで電力需要などを「見える化」するインフォメティス社に出資

■CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)で次代の新規事業を仕込む

 加賀電子<8154>(東1)は12月9日午前、最先端かつ独自のAI技術でエナジーインフォマティックス事業を展開するインフォメティス株式会社(東京都港区)に12月3日出資し、資本参加したことを発表した。

 発表によると、インフォメティス社は、「エナジー・インフォマティス」事業を行い、最先端かつ独自のAI技術により、高精度な電力の使用状況の「見える化」を実現している。家電・電気設備機器の使用状況分析や機種識別、電力需要予測、活動予測などを高度化し、電力系統と需要家のエネルギー利用を双方にとって最適化する技術開発・研究開発に取り組んでいる。

 また、電力データから引き出した情報をデータマイニングすることにより、エネルギーの効率利用のみならず、ヘルスケア、医療、物流、マーケティングや保険などにも電力データを応用し、幅広い暮らしの利便創造にも貢献している。

 加賀電子は、創立50周年を迎えた2018年3月期より、総投資枠50億円のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を設定、ユニークな技術・製品やビジネスモデルを構想・展開するベンチャー企業への少額出資を通じて新たなイノベーションを創出し、次代に向けた持続的成長に資する新規事業創出につなげる仕込みを行っている。

 今般のインフォメティスへの出資を通じて、脱炭素社会の実現への貢献と、より質の高い生活創りを目指したエナジーマネジメントに係る次世代ビジネスの可能性をより深く追求する方針だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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