アステナHDの連結子会社スペラファーマが医薬品開発の創薬ベンチャー、ジェイファーマに出資

■がん細胞に特異的に発現するLAT1に着目した抗がん剤開発など追求

 アステナホールディングス(アステナHD)<8095>(東証プライム)は11月18日の夕方、連結子会社スペラファーマ株式会社(大阪府大阪市、岩城慶太郎代表取締役社長)が引受け手となって、医薬品開発などを行うジェイファーマ株式会社(神奈川県横浜市、吉武益広代表取締役社長)が実施する第三者割当による新株予約権の引受けを行ったと発表した。

 ジェイファーマは、主として細胞膜に存在するたんぱく質で細胞内外への物質輸送を担う「トランスポーター」を標的とした創薬を希求するベンチャー企業で、近年は特にLタイプ・アミノ酸トランスポーター(LAT1)を標的とした医薬品開発を進めている。

 トランスポーターはその分子実態が明らかになる前から薬物研究の対象として注目されていたが、個々の分子について構造や機能が解明されるにともない、創薬ターゲットとしての重要性が再認識されてきている。

 スペラファーマでは、ジェイファーマが有する技術及び化合物のメカニズムの新規性と将来性に着目しており、特に、がん細胞に特異的に発現するLAT1に着目した抗がん剤開発は有用性が期待できるとの考えから、従前よりジェイファーマとの協力関係を継続している。

 アステナグループにおけるファインケミカル事業及び医薬事業では、人々の健康に貢献するとともに製薬業界に資するため、医薬品原薬の開発・製造・販売から医薬品開発・販売までのバリューチェーンを手広く手掛けてきた。その中で、スペラファーマは、主にCMC(Chemistry Manufacturing and Control)に関する研究開発・製造の分野で内外の製薬企業、ベンチャー企業及びアカデミアに対して様々なソリューションを提供している。このたび、ジェイファーマが実施した第三者割当増資を引き受けることで、ジェイファーマの医薬品開発の促進と、適応疾患でお困りの患者様への支援提供の加速に貢献していく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る