加賀電子、照明や冷暖房コストを41%削減した実績のAI電力コスト削減システムを販売開始

■「AIrux8」、開発したトラース・オン・プロダクトの国内代理店第1号に

 加賀電子<8154>(東証プライム)は1月26日の夕方、トラース・オン・プロダクト<6696>(東証グロース)が開発したAI(人工知能)技術による電力コスト削減システム「AIrux8(エーアイラックス エイト)」を2023年1月より日本における代理店第1号として販売開始すると発表した。

■AI自動制御により電力消費を最適化、電力使用量削減を実現

 トラース・オン・プロダクトは、IoT製品の開発・製造・販売から運用・保守、データを可視化するアプリ開発やクラウドシステムの開発など、IoTに係るハードおよびソフト両面でトータルサポートを行うソリューション企業。同社が開発した「AIrux8」は、施設内全体のエネルギー消費をAI自動制御する最新のIoTソリューションで、2020年より、シンガポールなど東南アジアなど海外市場で先行して販売を開始し、オフィスビルやホテル、商業施設等への導入が進んでいる。

 「AIrux8」は、人感センサーを組み込んだ「Node(ノード)」と呼ばれる集中コントローラー装置を通して、施設内の混雑状況や不在状況等のデータを取得し、AIで解析する。そして状況に応じて、施設内に設置されたIoT照明設備と通信し、各照明のエリアグループ毎に時間帯、営業稼働日、季節により照明の明るさを自動制御する。

 また、従来のエアコンは、温度設定を手動操作もしくはスケジュールで稼働するため、外気温と内部温度・設定温度に大きな差があるときは急速稼働させることとなり、これが電力使用量が多くなる最大の原因だったが、「AIrux8」は、施設内空調設備の設定温度も自動調整することができる。AIで現状把握・予測して緩やかに設定温度を上昇/下降させ、少人数や無人空間といった状況では自動でON/OFFを行うことで、消費電力を抑制する。このように、「AIrux8」は、照明やエアコンを実状況に合わせて適正値に自動制御することで、施設内のエネルギーコストを41%削減した実績がある。

 こうした海外市場での実績を踏まえて、今般、日本市場において「AIrux8」の販売を本格展開するにあたり、加賀電子が戦略パートナーとして、販売協業することとなった。

 電気料金をはじめとしたエネルギー価格の高騰が続く我が国において、エネルギーコスト削減は業種を問わず全ての企業にとって喫緊の課題であり、併せて、世界的なSDGs推進の潮流の中で重要性が高まるカーボンニュートラル実現に向けて、電力使用量を削減する「AIrux8」は、まさに画期的なソリューションになる。加賀電子では、これらの社会課題を解決する「AIrux8」の販売を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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