伊藤忠商事などが出資するSkyDriveは空飛ぶクルマ「SD-05」の個人向け予約販売を開始、第一号機はホンダジェットオーナー

■企業向け予約販売を推進、ベトナム企業からもプレオーダー

 「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発するSkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役 CEO 福澤知浩)は4月13日、商用機「SD-05」の個人向け予約販売を開始すると発表。同社の出資企業は、伊藤忠商事<8001>(東証プライム)、大林組<1802>(東証プライム)、スズキ<7269>(東証プライム)、NEC<6701>(東証プライム)、三菱UFJ銀行、ベリサーブなど26社ほどが出資している。記念すべき第一号機は、ホンダジェットの日本1号オーナーでもありパイロット免許を持っている千葉功太郎氏が申し込んだ。

 同社は、これまで企業向け(BtoB)に予約販売を推進しており、2022年11月にはベトナムのディベロッパー・パシフィックグループより、「空飛ぶクルマ」の商用機「SD-05」の最大100機のプレオーダー(10機の確定、90機のオプション)を合意している。他方、個人の方からも、購入の問い合わせを多い事から、検討の結果、個人の方への予約販売も開始することとなった。

■「SD-05」の概要

 「SD-05」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機。2人乗り(乗客1名とパイロット1名)で、パイロットが操縦しますが、コンピュータ制御のアシストにより、飛行を安定させている。「SD-05」は、日本製の空飛ぶクルマとして、日本初の型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を目指している。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計している。

■空飛ぶクルマとは・・・

 空飛ぶクルマとの明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)やUAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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