ケンコーマヨネーズ、「フード・フォラム・つくば 企業交流展示会2023」持続可能なじゃがいも生産について紹介

■病害虫に強いじゃがいもの開発に貢献

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)は、11月8日につくば国際会議場で開催された「フード・フォラム・つくば 企業交流展示会2023」に出展した。同社はポテトインダストリー※1の一員として、持続可能なじゃがいも生産のための新品種紹介と取組をポスター発表した。

 じゃがいもは、ポテトサラダやポテトチップスなど、さまざまな食品に加工される重要な原料。しかし、じゃがいもは病害虫に弱く、特に「ジャガイモシストセンチュウ」※2による被害が深刻。このセンチュウはじゃがいもの根に侵入し、収量を大幅に減らすだけでなく、土壌に長期間残留するため、栽培が困難になる。

 そこで、ポテトインダストリーの育種機関は、病害虫に抵抗性を持つ品種の開発に取り組んでいる。同社は、用途に合わせて加工適性が高い品種を選定し、実需機関として協力している。展示会では、「ジャガイモシストセンチュウ」に抵抗性を持つ品種のじゃがいもを実物で展示し、形状や断面の色の違いを見せた。

 同社は、食の発展のために、食に関わる研究や発表を通じて、持続可能なじゃがいも生産に貢献していくとしている。

※1 ポテトインダストリーとは・・

 じゃがいも産業に関係する研究機関とメーカーの総称として使用している。新しい品種の普及活動に賛同した機関による団体。育種機関と需要機関として6団体で出展している。

※2「ジャガイモシストセンチュウ」とは・・

 南米原産の病害虫のセンチュウで、1972年に北海道で発生が確認された。シスト(メス成虫が変化したもの。直径0.2~0.6mmの球形で卵が入っている)を持つセンチュウで長期間生存する。じゃがいもの根に侵入し養分を吸収。症状は、葉の萎れなどが現れ、収量が50%程度減少してしまうこともあり、農家にとって問題となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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