【株式市場】日経平均は96円高で2日続伸だが後場伸び悩みTOPIXは小反落

◆日経平均は3万9134円79銭(96円63銭高)、TOPIXは2776.80ポイント(5.69ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億7719万株

 6月11日(火)後場の東京株式市場は、前場の円安基調が鈍化傾向となりトヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株に値を消す銘柄が多く、日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株や大手商社の一角も下げて始まりパレスチナの新たな停戦案を受けて運賃正常化の予想など影響の様子。一方、三菱重<7011>(東証プライム)は一段と強含み株主還元策に加えて日米防衛装備会合に関する報道も材料視。日経平均は13時頃にかけて再び強張り上げ幅200円台で推移したが、次第にダレ気味となり大引けは2日続伸だが上げ幅90円台にとどまった。

 後場は、東和薬品<4553>(東証プライム)が一段と上げて出直りを強め中期計画など好感。伊勢化学<4107>(東証スタンダード)も一段と上げ政府主導の曲がる太陽電池戦略への期待など再燃。新都ホールディングス<2776>(東証スタンダード)も一段と上げ政府主導の「都市鉱山」開発などへの期待再燃。リッジアイ<5572>(東証グロース)は業績予想の増額が好感されて一段と上げストップ高。AHCグループ<7083>(東証グロース)は保険福祉系ベンチャーとの提携・出資を好感する相場の調整一巡とされ2日続けて大幅出直り。シンバイオ薬<4582>(東証グロース)は新薬候補の臨床試験結果に関する発表を受けてストップ高。

 新規上場のD&Mカンパニー<189A>(東証グロース)は1308円(公開価格1000円の31%高)で初値をつけ、高値は前場の1362円(同36%高)。後場は売買交錯となり大引けは1186円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億7719万株(前引けは6億5465万株)、売買代金は3兆5423億円(同1兆7438億円)。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は557(前引けは747)銘柄、値下がり銘柄数は1019(同815)銘柄。

 東証33業種別指数は10業種(前引けは21業種)が値上がりし、値上がりし率上位は、機械、精密機器、非鉄金属、パルプ紙、石油石炭、ガラス土石、小売り、鉱業、その他金融、保険、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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