日本の木造建築技術、「大屋根リング」が世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定

■四国ヒノキ、福島スギが彩る持続可能な万博会場

 大阪・関西万博の会場シンボルである「大屋根リング」が、2025年3月4日、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定された。周長約2km、内径約615mの巨大な建築物は、109個の木架構ユニットを円形に接続し、日本の伝統的な木造技術と現代の耐震技術を融合させた画期的な建築物である。

 大林組<1802>(東証プライム)を中心とする共同企業体は、北東部分の建設を担当し、国産材活用に注力した。柱材の約50%に四国産ヒノキ、梁材に福島産スギを使用し、地上での構造体組み立てや、BIMを活用したプロジェクト管理など、革新的な施工方法を導入した。建築面積は6万1,035.55平方メートルに及び、来場者が歩けるスカイウォークの高さは外側で約20メートルに達する。

 3月4日には、公益社団法人2025年日本国際博覧会主催によるギネス世界記録の公式認定証授与式が開催され、大林組も立会人として参加した。この記録は、日本の木造建築技術と持続可能な資源活用の可能性を世界に示す象徴的な出来事となり、伝統と最新技術の融合による建築の新たな可能性を提示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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