
■宅配便の取扱数量が想定を上回った上コストなど諸経費の抑制も奏功
ヤマトHD(ヤマトホールディングス)<9064>(東証プライム)は5月2日、一段高となり、8%高の2124.0円(151.5円高)まで上げた後も堅調に売買され、約3か月ぶりに年初来の高値を更新する相場となっている。1日午後に発表した3月決算(2025年3月期・連結)は営業利益と経常利益が減益だったが、3月に開示していた予想との比較では営業利益が42%上回り、経常利益は51%上回ったため注目が再燃している。売上高は0.2%上回り、親会社株主に帰属する当期純利益は5.4%上回った。
宅配便の取扱数量が想定を上回ったことに加え、人的コストなど諸経費の抑制により、営業利益は前回予想を大幅に上回った。経常利益は、これに加え、投資先の業績が想定を上回ったことや為替変動による上乗せもあった。また、今期・26年3月期の連結業績予想は営業利益を2.8倍とするなどV字型の急回復を想定する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)