神鋼商事は今期の売上高3.2%増、純利益7.4%増など見込む、年間配当も増配

(決算速報)

■25年3月期の連結決算は売上高4.4%増加したが6%減益

 神鋼商事<8075>(東証プライム)の2025年3月期・連結決算(5月8日13時前発表)は、売上高が前期比4.4%増の6171億77百万円となり、営業利益は同0.5%減の132億23百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.0%減の85億63百万円だった。

 日系自動車の減産、国内建材や建設機械の需要減少などマイナス要因があった一方で、環境関連やものづくりへの設備投資が活発化、また半導体や空調分野は回復傾向となった。原料分野では、価格の下落、投資先や取引先での操業低下の影響を受けた。

 今期の見通しは、米国の関税政策による世界経済への影響、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学リスクの長期化、中国の景気低迷の長期化懸念等を背景に、依然として先行きは不透明な状況。このような事業環境の中、24年5月に開示した中期経営計画2026を着実に実行する。中期経営計画の2年目となる今期(2026年3月期)の連結業績予想は、売上高6370億円(前期比3.2%増)、営業利益119億円(同10.0%減)、経常利益は120億円(同2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益92億円(同7.4%増)を見込んでいる。

 年間配当は1株106円の予定。25年4月1日付で普通株式1株を3株に株式分割したため、分割を考慮しない場合は318円となり、前期・25年3月期の同300円から18円の増配になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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