日本投資ファンド、老舗印刷機メーカー桜井グラフィックシステムズと資本提携

■工業用途向け高付加価値製品の更なる展開を目指す

 日本M&Aセンターホールディングス<2127>(東証プライム)と日本政策投資銀行(DBJ)が共同設立した日本投資ファンドは5月9日、スクリーン印刷機メーカーの桜井グラフィックシステムズと戦略的資本提携を行ったと発表した。この提携は日本投資ファンド第2号投資事業有限責任組合による資本参加の形で実現した。桜井グラフィックシステムズは老舗印刷機メーカーとして知られ、スクリーン印刷に特化した高品質な印刷装置およびサービスを国内外の幅広い顧客に提供している。近年は商業用途のみならず工業用途向け印刷装置の展開を積極化し、製品ポートフォリオの高付加価値化を進めている点が特徴だ。

 今回の資本提携は、創業家が抱えていた事業承継問題の解決を図るとともに、桜井グラフィックシステムズの経営管理高度化、人材採用・育成強化、マーケティング強化などを通じた事業成長の実現を目指すものである。同社は顧客との密接なコミュニケーションを重視した提案型営業やきめ細やかなサポート体制を構築しており、顧客の期待を超えるサービス提供を実現していることが強みとなっている。

 日本投資ファンドは、日本M&AセンターホールディングスグループやDBJ、同ファンドの出資者である地方銀行等と連携しながら、桜井グラフィックシステムズの各種経営基盤強化や事業規模拡大を支援し、同社の更なる成長発展に尽力する方針だ。日本M&Aセンターホールディングスは1991年4月設立で、東京都千代田区丸の内に本社を置き、東証プライムに上場している。日本国内主要都市のほか、シンガポール、インドネシア、ベトナム、マレーシア、タイなどにも拠点を展開している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■新エネルギーマネジメントシステムで約10%の省エネ運行を実現  三菱重工業<7011>(東証プラ…
  2. 生成AI
    ■日本のAI競争力強化と社会実装加速を目指す国家戦略  経済産業省は、生成AIの社会実装を強力に推…
  3. ■円安と生産コスト上昇が直撃、値上げ難で経営圧迫  ステーキ店の経営悪化が鮮明になっている。帝国デ…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  2. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  3. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  4. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…
  5. ■トランプ相場圏外から「コメ」が主役へ!備蓄米争奪戦が炙り出す新テーマ株  今週の当コラムは、「ト…
  6. ■「備蓄米」争奪戦の裏で石破内閣の命運を握るコメ価格高騰  まさに「令和の米騒動」である。江戸時代…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る