クレハが一時ストップ高、配当政策の変更(DOE導入)や大規模な自社株買いなど好感

■自社株買いは発行済株式総数の11%規模

 クレハ<4023>(東証プライム)は5月13日、朝から買い気配のまま急伸し、午前11時過ぎにストップ高の3235円(基準値から500円高)で値がついて一気に年初来の高値を更新。前引けも16%高の3165円(433円高)となった。12日午後に3月決算と配当政策の変更(DOE導入)、自己株式取得(自社株買い)などを発表。自社株買いは発行済株式総数の11%規模とあって好感されている。

 DOE(株主資本配当率)の導入については、配当基準をこれまでの配当性向および総還元性向から、自己資本金額に連動した配当のDOE(連結株主資本配当率)に変更することとし、財務上、過度な負担とならない水準とすべく、2025年度および26年度の2年間でDOE5%を目安とした配当を実施するとした。自社株買いは560万株(上限、自己株式を除く発行済株式総数の11.26%)、取得総額150億円(上限)、取得期間は25年5月13日から26年3月31日。また、消却予定日を25年6月30日として549万1000株を消却するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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