スカパーJSATホールディングスが2010年以降の高値を更新、静止軌道衛星による国際通信の実証に成功など連日好感

■地上系と非地上系のネットワーク融合に向けた礎に

 スカパーJSATホールディングス<9412>(東証プライム)は5月28日、3日続伸基調となり、取引開始後に6%高の1313円(74円高)まで上げて2010年以降の高値を更新。その後も1300円前後で強い値動きとなっている。26日付で、静止軌道衛星(GEO)を経由する国境を越えた「5G NTN」通信技術の実証に世界で初めて成功したことと、日韓を結ぶ新たな映像伝送サービスに関する契約を発表し、連日期待材料視されている。

 発表によると、静止軌道衛星(GEO)による世界で初めての実証は、同社と米、独、台湾、シンガポールの企業や大学との国際共同研究チームが行った。現在の5Gネットワークは主に地上系で構築されているが、今後到来する6G時代のネットワークでは、地球のあらゆる場所から接続可能で、災害時でも途切れない強靭な通信基盤を構築するため、地上系ネットワーク(TN)と非地上系ネットワーク(NTN)の融合が必要不可欠。今回実施したライブデモの成果は、将来の非静止軌道衛星(non-GEO)への応用、さらには6G時代における地上系と非地上系ネットワーク融合に向けた礎になるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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