
■2023年に禁輸された際にはホタテ事業などが大打撃
ヨシムラ・フードHD(ヨシムラ・フード・ホールディングス)<2884>(東証プライム)は5月30日、一段と出直って始まり、取引開始後は10%高の1052円(94円高)まで上げて戻り高値に進んでいる。2023年に中国が日本産の水産物に対する輸入禁止措置を発動した際にホタテ事業などが大打撃を受けており、「日中が日本産水産物の輸入再開の要件で合意、林長官が表明、手続き完了次第輸出再開へ」(FNNプライムオンライン5月30日朝)と伝えられ、「捲土重来」の期待が出ている。
同社は2023年に北海道のホタテ加工会社のグループインなどを進めたが、ほどなく中国が日本産の水産物に対する輸入禁止を発動し、大きな逆風となった。その後、新たなホタテ需要先として2024年3月頃にベトナム、タイ、インドネシア等でホタテ加工を開始。25年1月には、「株式会社マルキチにおいてホタテ製品の販売単価が回復した」ことなどを要因に業績予想を上方修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)