セキュアヴェイルの子会社、対話型AIでSOC無人化へ、次世代SIEM「LogStare」が始動

■AIで分析と判断業務を自動化、セキュリティ人材不足の課題に挑む

 セキュアヴェイル<3042>(東証グロース)の100%子会社であるLogStareは6月2日、自社開発のマネージド・セキュリティ・プラットフォーム「LogStare」オンプレミス版にMCP(Model Context Protocol)サーバーを搭載し、提供を開始したと発表。これにより対話型AIとの連携が可能となり、ユーザーは自然な対話を通じて直近のセキュリティインシデントやシステムトラブルの発生状況を確認し、その原因や対処法も即座に取得できるようになった。従来はアナリストの知識が不可欠であった分析・判断業務をAIが担うことで、SOCの省人化と業務精度の向上が期待されている。

 「LogStare」は、セキュアヴェイルの長年にわたるSOC運用実績を基に開発された純国産プラットフォームであり、ネットワーク監視、ログ管理、AI予測などの機能を備える。オンプレミスとクラウドの両環境に対応し、企業内の多様なITシステムのログを一元的に可視化する。MCPサーバーの搭載により、会話形式でのセキュリティ運用が現実のものとなった。これにより誰でも専門的な判断が可能となり、業務の属人化を防ぐ効果も見込まれる。

 この次世代セキュリティ基盤は、2025年6月11日から13日まで幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2025にて実演展示される予定である。展示ブースやセミナーではAIによるアラート集約や原因特定のデモが行われ、来場者は新たなセキュリティ運用の姿を体感できる。巧妙化・複雑化するサイバー攻撃や人材不足という課題に対し、LogStareのAI技術が有力なソリューションとなる見通しだ。累積5600ユーザーという実績も、同プラットフォームの信頼性を裏付ける。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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