
■国内乳原料・チーズ部門とアジア事業のチーズ製販部門の利益率が想定より改善
ラクト・ジャパン<3139>(東証プライム)は7月10日、急伸して始まり、16%高の4360円(615円高)まで上げて約3か月ぶりに年初来の高値を更新している。9日午後に今11月期の業績予想と配当予想の増額修正を発表し、好感されている。11月期末配当は1株当たり82円の予定(公表済みの予想から32円増配)などとした。4000円台は2020年以来になる。
今期・2025年11月期の通期連結業績予想は、売上高を従来予想比4.4%上回る見込みに見直し、経常利益は同30.4%上回る見込みに、親会社株主に帰属する当期純利益は同31.8%上回る見込みに見直した。売上高については、原料相場高や円安により販売単価が高値で推移し、期初計画を上回る見込みになった。利益面では、増収効果に加え、国内事業の乳原料・チーズ部門およびアジア事業のチーズ製造販売部門の利益率が想定より改善したこと、前期に発生した案件にかかる受取補償金を営業外収益として計上すること、などにより期初計画を大幅に上回る見込みとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)