
■自然光と植栽が調和する空間設計、働き方の多様化に対応
イトーキ<7972>(東証プライム)は7月10日、同社本社内のワーキングショールーム「ITOKI DESIGN HOUSE」が、「屋内緑化コンクール2025」において農林水産省農産局長賞を受賞したと発表した。オフィス空間における植栽のデザイン性と機能性、さらに人的資本経営に資する空間設計などが高く評価されたことによるもの。植栽と調和する空間づくりや管理体制が先進的な屋内緑化事例として認められた。
同施設は2024年11月にリニューアルオープンし、自然光とグリーンを多く取り入れた快適な空間を提供している。空間設計にはグリーンディスプレイ(東京都世田谷区)も関与しており、家具と植物を一体的にデザイン。利用者の活動に応じた空間の選択を促す仕切りや、植物の育成環境にまで配慮した構成を特徴としている。照度や通気性にも配慮し、週1回のメンテナンスにより品質を維持している点も受賞理由の一端とされた。
屋内緑化コンクールは、屋内空間における緑化の普及と質の向上を目的とするもので、公共施設や商業施設など多様な分野での優れた事例を表彰している。イトーキは今後も、人と植物の双方に配慮した空間提案を強化し、働く環境の質を高める取り組みを進める構えだ。オフィス設計や家具開発、働き方コンサルティングを通じて、次世代のワークスタイル創出を支援していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)