キリン、「一番搾りホワイトビール」快進撃、販売目標を270万ケースに上方修正

■若年層中心に人気、SNSでも高評価相次ぐ

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)グループのキリンビールは7月10日、「キリン一番搾りホワイトビール」の年間販売目標を、当初の200万ケースから約1.4倍の270万ケースへ上方修正したと発表した。同商品は4月15日に全国発売され、7月6日時点で125万ケースを販売。発売からわずか3ヵ月で年間目標の約6割を達成するなど、想定を上回るペースで好調に推移している。容器は350ml缶と500ml缶で、キリンビール取手工場、滋賀工場、福岡工場にて製造されている。

 販売好調の背景には、「飲みやすさ」と「味わい」への高評価がある。小麦由来のやわらかく繊細なうまみに加え、きめ細やかな口当たりが飲み疲れや飲み飽きの少なさとして支持され、継続購入意向を示す消費者は約8割に達する。また、ビールが苦手とされる層からも「苦みが穏やか」との評価があり、幅広い消費者層への浸透が進んでいる。

 プロモーション面でも手応えがある。TVCMやデジタル広告を中心とした大規模展開により、若年層の認知度が高く、20~30代の購買率が半数近くに及ぶ。さらに、白を基調としたシンプルなパッケージが「おしゃれ」としてSNS上でも好意的に受け取られている点も追い風となった。「一番搾り」ブランドの35年にわたる信頼感も後押しとなり、新商品としての受容が進んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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