清水建設、地下ピット検査に球体ドローン導入、7日間の検査が1日に短縮、作業員数も半減

■4K映像と点群データで検査記録を自動化

 清水建設<1803>(東証プライム)は、地下ピットの検査作業において球体ドローンを活用する遠隔検査手法を確立したと7月9日に発表した。従来7日間かかっていた検査が1日で完了し、作業員数も2名から1名に削減されるなど、作業効率と安全性の大幅な向上が実証された。完成時に日本一の高さとなる「Torch Tower」を含む大規模現場への適用も予定されている。

 地下ピット内部は開口部が限られ、酸素濃度の低下リスクや作業前準備の煩雑さが課題とされていた。従来は有資格者が安全装備を用いて内部を巡回し、撮影・記録作成を行っていたが、作業負荷が大きく、効率化が求められていた。新手法は球体ケージ構造のドローンを活用し、安定した飛行により接触リスクを回避しながら内部状況を詳細に把握する。

 4Kカメラと測距センサーを搭載したドローンは、開口部から降下してリアルタイム映像を取得し、点群データと連携した映像をそのまま記録として使用可能とする。今後は地下ピットのみならず、体育館の天井部や煙突など、高所や狭小空間への応用も視野に入れ、安全性と効率性を両立する次世代点検手法の拡充を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIが「空気読み」戦略立案、自律協調の新技術を発表  NTT(日本電信電話)<9432>(東証プ…
  2. 【デスクワーク時の「ちびだら飲み」がもたらす効果を検証】 ■カフェインだけじゃない、緑茶の新たな可…
  3. ■論理的推論と安全性を大幅向上  OpenAIは8月7日(現地時間)、次世代AIモデル「GPT-5…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  2. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  3. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  4. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  5. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  6. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る