商船三井、ロケット洋上発射・洋上回収船事業に本格参入、海上からの宇宙輸送実現へ

■将来宇宙輸送システム・常石ソリューションズと連携

 商船三井<9104>(東証プライム)は7月10日、将来宇宙輸送システム(ISC)および常石ソリューションズ東京ベイと、ロケットの洋上発射・洋上回収船の事業化に向けた連携協定を締結した。協定は7月9日付で交わされたもので、商船三井グループの新規事業提案制度「MOL Incubation Bridge」から発案された構想をもとに、宇宙輸送インフラ構築を目的とした取り組みが本格的に始動する。

 協定のもと、3社はまずロケットの洋上回収船について、ISCが開発中の再使用型ロケット「ASCA1」に対応した設計要件の精査と実証を進める。さらに、洋上発射船についても技術的・経済的成立性の検討とあわせて事業化を目指す方針である。洋上での発射・回収の実現により、従来よりも高頻度でのロケット打ち上げを可能とし、次世代の宇宙輸送における基盤構築を狙う。

 商船三井はこれまでに培った海運業や海洋技術の知見を活用し、宇宙事業への参画を拡大させていく考えだ。今回の協定により、民間主導での新たな宇宙インフラ整備に弾みがつくとともに、グループ全体での価値創出を通じて社会的な貢献を強化する姿勢が明確となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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