松屋は急反発、第1四半期の営業利益57%減だが期初から通期減益予想を打ち出しており見直し買い

■銀座本店は5月に100周年、年間を通じて様々な企画やイベントを開催

 松屋<8237>(東証プライム)は7月11日、急反発となり、10%高の1112円(98円高)まで上げて約1か月ぶりに1100円台を回復している。「松屋銀座」を本店とする老舗百貨店で、10日午後に発表した第1四半期決算(2025年3~5月、連結)は営業利益が前年同期比57%減となるなどで各利益とも大幅減だったが、株価は買い先行となり大きく出直っている。以前から月次動向などを見て慎重に見ていた向きが予想よりは好調とみて買い直しているとの見方が出ている。今期は、期初から通期でも減益予想を打ち出している。

 銀座本店は5月に100周年を迎えた。年間を通じて様々な企画やイベント、限定商品の提案等を進める。3~5月の連結決算は、「昨年、過去最高を記録した免税売上高においては高額品消費に一服感がみられる等の基調の変化もあり」(決算短信より)、売上高は前年同期比2.7%減(114億23百万円)となり、営業利益は同57.1%減(487百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益も同66.8%減となった。百貨店業の部門営業利益は同70.2%減だった。ただ、2026年2月通期の連結業績予想は期初に開示した予想を据え置き、売上高は500億円(前期比3.9%増)、営業利益は40億円(同10.8%減)などを継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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