【写真一枚で設備点検が効率化】ドコモと東芝が実証実験に成功、点検コスト削減と作業員1名化に成功
- 2025/7/17 08:08
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■芝府中事業所で実証、製造現場の人手不足解消へ
NTT<9432>(東証プライム)グループのNTTドコモビジネスとNTTドコモソリューションズ、東芝の3社は7月16日、設備点検業務のDXを支援する新サービスの提供を開始した。東芝府中事業所において実施した実証実験では、「プラントコラボ」と「ToruMeter」を連携させ、点検業務における人為的ミスの低減や作業の省力化・効率化を確認した。1枚の写真でメーターの数値を取得し、帳票を自動作成・共有する仕組みが導入された。
実証では、コンプレッサーの点検作業を対象に、電子帳票アプリ「i-Reporter」を介して両システムを連携。撮影画像からAI画像解析で数値を読み取ることで、目視確認や手入力を不要とし、作業時間の短縮とミス削減を実現した。また、画像を証跡として保存することで、1名による遠隔点検が可能となり、現地作業の人員削減にもつながった。
3社は今後、「プラントコラボ」と「ToruMeter」の連携ソリューションを工場やプラント設備を持つ企業に向けて展開していく方針。ニーズに応じた提案で、点検業務のDX推進と現場のウェルビーイング向上に貢献するとしている。本ソリューションは7月23日からの「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」に出展予定。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)