ライオン、モーダル輸送の実証実施、自動運転×貨物鉄道で新たな物流モデル

■T2・日本通運・JR貨物と4社で共同実施

 ライオン<4912>(東証プライム)は8月4日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」による製品輸送の実証を行ったと発表した。実証は日本通運、日本貨物鉄道、T2との4社で実施され、ライオン千葉工場から福岡流通センターまでの長距離輸送を対象とした。輸送工程には、自動運転トラックによる410キロ走行や貨物列車への積み替え、共同開発コンテナの使用などが含まれた。

 この取り組みは、環境対応や物流業界の人手不足といった社会課題の解決を見据え、2024年11月から進められてきた。鉄道と自動運転トラックの融合により、柔軟な輸送力の確保とサプライチェーンの強靱化を図る狙いがある。6月には北海道~関西間、7月には関東~九州間で段階的に実証が進められており、今回はその一環として行われた。

 7月29日から31日にかけて行われた今回の実証では、運行全体に遅延や荷崩れなどのトラブルは発生せず、輸送品質と運用体制の有効性が確認された。今後は、T2が2027年に開始を予定するレベル4の自動運転技術の導入も視野に入れ、持続可能な物流モデルの確立を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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