兼松、仏Enchanted Toolsと提携、ヒューマノイドAIロボット「ミロカイ」国内展開へ

■AIロボット「ミロカイ」日本上陸、兼松が販売契約、保守体制も整備

 兼松<8020>(東証プライム)は9月8日、フランスのEnchanted Tools社とヒューマノイドAIロボット「ミロカイ」の日本国内販売契約を締結したと発表した。開発者は同社CEOであり世界的ロボットデザイナーのジェローム・モンソー氏で、兼松は正規代理店として株式会社長倉製作所と連携し、全国販売や保守体制の整備を進める。ミロカイは表情認識や感情表現、日本語での双方向対話が可能な先進的ロボットであり、医療現場での有効性も確認されている。

 ミロカイは身長123cm、体重26㎏で、3㎏程度の物を持ち上げたり15㎏までの台車を牽引できる実用性を備える。頭部カメラで表情を認識し、ディスプレイで多彩な感情表現が可能なほか、大規模言語モデル(LLM)を用いた日本語での自然なインタラクションを実現する。さらに、球体による自律走行機構を採用し、静かでスムーズな移動ができる点も特徴である。日本市場では接客や介護、教育など幅広い分野での導入が期待され、人手不足や高齢化社会への対応に貢献する可能性がある。

 兼松は中期経営計画「integration 1.1」でイノベーションによる付加価値拡大を掲げており、ミロカイの社会実装を通じて新たなソリューション提供を目指す。なお、「国際ロボット展2025」(12月3日~6日、東京ビッグサイト)にミロカイを出展し、多くの来場者に実機体験の機会を提供する予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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