清水建設、EARTHBRAINと盛土管理システム「SSEL」を実用化、新名神盛土工事で効果確認

■書類ベース管理を脱却、クラウドで受発注者が情報共有

 清水建設<1803>(東証プライム)は9月17日、EARTHBRAIN(東京都港区六本木)と共同で盛土品質・トレーサビリティ管理システム「Shimz Smart Earthwork Logs(SSEL)」を開発・実用化したと発表した。盛土規制法改定により、盛土工事の各工程で詳細なデータ管理が義務化される中、同システムは土砂の積込から転圧までの施工履歴を自動的に収集・整理し、盛土の3次元モデルと紐づけて蓄積する仕組みを備える。既にNEXCO西日本発注の新名神高速道路梶原トンネル工事で導入され、効果を確認済みである。

 従来のトレーサビリティ管理は書類ベースで非効率的だったが、SSELはクラウドを介して受発注者が同じ情報にアクセスできるため、検索や確認作業の負担を大幅に削減できる。市販のIoTデバイス搭載建機や運搬車両からデータを自動取得し、転圧範囲や厚さなどを3次元モデルに格納。大量のデータも直感的に閲覧可能で、施工中や竣工後の品質確認・維持管理における効率を高める。専用ソフトや高性能PCを必要とせず、現場関係者のITリテラシーに依存しない点も特長である。

 同社は今後、SSELを盛土工事現場へ水平展開し、管理業務のDX化を推進するとしている。これにより、生産性向上とともに、蓄積データの利活用高度化を通じて持続的な品質確保を目指す。2021年の熱海市土石流災害を契機に求められる安全性と透明性の確保に向け、SSELは建設業界における標準的な管理手法となる可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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