秋の生しいたけの収穫と価格、旬入り目前、価格安定で消費堅調――農業総合研究所調べ

■「肉厚・大玉」が主役に、地域ブランドしいたけが台頭

 農業総合研究所<3541>(東証グロース)は10月2日、秋の生しいたけの収穫状況と価格動向について調査結果を発表した。生しいたけは秋に「秋子」として最盛期を迎え、香り高く肉厚な品質が特徴である。2025年9月の平均価格は223円で、前年同月比約7%減と落ち着いた水準を維持しており、近年のコスト高騰が続く他の野菜と比較して価格の安定が際立っている。菌床栽培による安定供給体制と「肉厚・大玉」への需要の高まりが背景にある。

■市場縮小でも存在感、生しいたけが切り開く新食文化

 一方で、国内のきのこ類全体の生産量は長期的に減少しており、2023年の食用きのこ総生産量は約43.6万トン、生しいたけは約6.3万トンと前年を下回った。生産者数も2000年の8.6万戸から22年には2.3万戸へと大きく減少している。しかし、ステーキやバーガーなど新たな食文化への対応により、生しいたけは主役級の食材として脚光を浴びている。

 和歌山県の龍神マッシュが出荷する直径10〜15センチの大型しいたけは、ギフト需要や専門店での人気が高く、地域ブランドとしての定着も進んでいる。徳島県神山町の「神山しいたけ」や新潟県南魚沼市の「八色しいたけ」など、全国で特色あるブランドが広がりを見せる。縮小する市場の中で、地域発の肉厚しいたけが確かな存在感を示し、需要の下支えとなっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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