鉄人化HD、ヴァンクールプロモーションを子会社化、人材派遣と外食・美容事業のシナジー狙う

■携帯電話業界に強い人材派遣会社を取得、首都圏事業で連携強化へ

 鉄人化ホールディングス<2404>(東証スタンダード)は10月21日、ヴァンクールプロモーションの発行済株式400株のうち320株(所有割合80%)を取得し、子会社化することを決議したと発表した。取得価額は普通株式320株で4億8000万円、アドバイザリー費用等3900万円を含めた総額は約5億1900万円となる。株式譲渡契約締結および実行はいずれも10月31日を予定しており、2025年11月に同社が連結子会社となる見込みである。

 鉄人化HDグループは、首都圏を中心にカラオケルーム運営事業および飲食事業を展開し、さらに首都圏・中京エリアでは美容事業(まつ毛エクステ・ネイルサロン)も手掛けている。子会社化するヴァンクールプロモーションは、携帯電話業界に強みを持つ人材派遣・転職支援事業、イベント・キャンペーン支援事業を展開し、約20年の実績を有する。鉄人化HDは、同社代表の青木隆紀氏が引き続き経営に参画することで、長年蓄積された人材派遣のノウハウを活かし、慢性的な人材不足に直面するグループ事業との連携強化を図る。特に店舗運営・接客分野での即戦力人材の確保や教育体制の効率化など、経営基盤の強化につなげる考えである。

 鉄人化HDは、ヴァンクールプロモーションが築いてきた事業基盤と顧客ネットワークをグループに統合し、双方の強みを掛け合わせることで新たなシナジーを創出する方針を示した。今後は、ヴァンクールの人材サービスをグループ内外に展開し、店舗運営やイベント事業など多様な業態に対応できる人材ソリューション体制を構築する。また、同子会社化による連結業績への影響は2026年8月期第1四半期から反映される予定であり、統合効果の詳細は明らかになり次第公表するとしている。鉄人化HDは、今回の子会社化を通じて「人材供給力の強化」と「事業領域の拡張」を両立させ、グループ全体の持続的成長と企業価値向上を目指す構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る